2009年10月19日

38度の境界線

人生初インフルの気配がする……!
俺はすこぶる元気なつもりなんだ。普通に外行ったし勉強もできるし(危険
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2009年10月11日

まるを歪めれば建物くらいには

200910112302000.jpgなるんじゃなかろうか

まるかいて無断カフェパ。
昔に飲んだオレンジュースの、あの味が忘れられないんだー!
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2009年10月10日

「世界がもっと、こんな風に愉快だったら良いのに」

まあ現実を下敷きにしたフィクションなんだけど、たまに出逢ったことを後悔するときがある。
気に入った以上どうしようもないにせよ、余計なものを差し挟んじゃいけない信条に反する。

そして多分、僕は向かい合って話すために本州に行きたいんだと思います。
それくらいじゃなきゃあんな暑くて人が多くて以下略の関東圏にこんなに執着はしない(関東圏の人ごめんなさい。でも本当にこう思ってる)。
理論武装と疑うことを覚えて、対等に話し合うために。

誰かやる気ください。5時間すら勉強できなくなってきたんだ。(帰れよ

つづき:ソウルシルバー

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2009年10月05日

OK簡潔に行こう

弟がいかりのみずうみで金のコイキングを捕まえてきた。
とはいえ奴の主力は赤ギャラ。ホウオウとともにツートップ。

弟「姉ちゃんこれ進化したら赤になるの?」
私「うん」
弟「えぇえそれじゃこのままにしかレアさが無ぇー!」
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2009年10月03日

蒼銀記・4

殿堂入りしたけどそれよりもっと大事なことがある。


今、俺の元に金のアーボがいるんだが。

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2009年10月02日

蒼銀記・3

2が欠番?再見と一緒なので勘弁して下さい(
リーグまで、の前にちょっと。


酷い環境だって君が叫ぶのは至極君の勝手で良い。
だけど誰だって自分の環境が良いって言い切れないことを忘れてくれるな。
僕が憧れてるその環境を「酷い」の一言で斬って捨ててくれるな!!


うん、コメしろよ、っていう文句なら応じる。黙ります。
忘れないで、って凄く言いたくなっただけです。
(無論私がその環境のすべて分かってるなんて言いませんよ、ええ)

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2009年09月29日

『思う先の真実』

誰も口を開こうとしない。
ただ鉛のような重苦しい沈黙が、この場を埋め尽くしている。
誰も手を伸ばそうとしない。
乾き切らない血の海に半ば沈んだ、目に覚えのある荷物に。
誰も認めようとしない。
それが無言のうちに暗示することを。

女は苦しげに目を伏せて。
少年は驚愕と憤怒、それに興味が入り雑じった目で、全てを見逃すまいとでもするように目を見開いて。
獣の一匹は土に吸われゆくだけの涙を流して。

『…………嘘ですよね』

蚊の鳴くような小さな声で、獣の呟きが漏れる。
二人はそれに答えない。女は静かに頭を振って、少年は動きすらせず。
女が、俯いた頭を手で覆った。

「私だってそう思いたいわ、でも……」

その続きは、ついに聴こえなかった。抑えた嗚咽が、代わりに響いた。
それでも大した意に介さない様子で、少年は荷物へ手を伸ばす。
白いコートが血に濡れるのも気に留めずに屈み込み、荷物の肩紐の一方を掴んで持ち上げる。
木にでも引っ掛けたのか、裂けた布の隙間から紅白のボールが零れ落ちる。血の海に落ちて一面真っ赤になったボールを手が汚れるのも構わず拾い上げて、辛うじて汚れていない部分の布で手ごと拭き取った。
ボールの中身を確認しながら、少年は言う。

「ボクはそう思わない」
「俺もな!」

その後に、森の中から歩いてきたもう一人の、野球帽を被った少年が叫ぶように言った。コートの少年はそちらを見ることなく、荷物の裂けた口から手を突っ込みながら返す。

「あんたの見解はどうでもいい。フワライド見つかったの?」
「セイジ、そんな言い方……」
「ライトは見つかった。ただ……」
「あいつは居なかったんだね?」

荷物からさらに紅白のボールを取り出して、コートの少年は初めて帽子の少年に目を向けた。帽子の少年は無言で頷く。

「けどよ、ここにも居ないってことは、……その、見つかってない、ってだけだろ?だからあいつが死んだなんて……」
「あんたは感情的にあいつが死んでほしくないって思ってるだけでしょ?だからあんたの意見なんかどうでもいいって言ってるんだ」

一瞬。
その一瞬で大きく間合いを詰めた帽子の少年が、コートの少年の襟首を掴んだ。
頭一つに近い身長差故に持ち上げられるような形になったコートの少年が怯んで、それも構わず帽子の少年が怒鳴った。

「何が悪い!……お前は思ってねェのかよ、心配してねェのかよ!?」
「してないよ。ボクはする必要なんかないって思ってる」

帽子の少年が握り拳を振り上げた。目を見開いた女の金切り声が響く。

「やめなさい!!」

返ってきたのは声でなく鈍い音だった。
血の海に倒れ込んだコートの少年が起き上がる。追いかけるように、粘着質な水音がする。殴られた片頬を押さえた、その手も赤く染まっている。
未だに息を荒げる帽子の少年を上目遣いに見上げて、彼は顔を歪めながら切れた唇を動かす。

「……あいつ自体の心配はしないけど行方は気になるよ、今頃どこで被害出してんのかって意味でね。あと殴るんなら人の話最後まで」
「被害?……おい、そりゃどういうこった」
「ほら最後まで待たないじゃん。まあいいや、今は勘弁しといてやる。……あいつは望めば、むしろ望まなくたって指一本で他人殺せるような化け物なんだよ。あんたが分かってないだけだ。見てはいるんだろうけどさ」

息を呑む音がした。
それが帽子の少年のものなのか、それとも女のものなのかは判別がつけがたかった。もしかしたら、双方が同時だったのかもしれなかった。

「……どこのファンタジーだ、そりゃ?ポケモンの技にだってそんなの聞いたことないぜ」
「残念ながら現実だよ。ポケモンより強い化け物ってのは実在したのさ。それもすぐ身近にね」

とってつけたような苦笑と、明らかに苛ついた視線がぶつかりあう。今度は帽子の少年が気圧されて、真面目な顔をせざるを得なくなった。

「……冗談じゃなさそうだな」
「当たり前じゃん。今更気付いた?ホント遅いし」

たった一言で目に見えて頭に来た帽子の少年を軽く無視して、コートの少年は軽く周囲を見回し始める。

「あいつが動き回ってんなら、その時に藍色……っていうか、濃い青?っぽい光が見えるんだよ。で、見つけたら――」

ある一点に目を向けたまま、言葉ごと彼が止まった。他の二人が、指されたその先を追う。

何もなかった。
ただ何のへんてつもない土と草、それに少々の小石が転がっている、森の他の場所と何の変わりもない光景だった。

「おい、どうしたよ?」
「……何処行った?」

噛み合わない会話に首を傾げる間もなく、少年の次の言葉が続く。

「ミルラさあ、さっきまでそこにいたじゃん?……何処行ったの?また探す人数増やしたいの?」







彼は走っていた。
何処とも知れない森の中を。
何処に向かうなんて考えてはいなかった。
ただ彼の頭には、今まで彼の前から消えていった人々が去来していた。

『早いな、もうそんなに経つのか……あの子と本気でバトルできる日も、そう遠くないのかもな』

10年を共に過ごした、そして突然死んだと言われた、一番最初のトレーナー

『貴方には死神すら共に退けた仲間がいるでしょう。……私には貴方の他にもう一人、見守らなければならない人がいるのです。安心したらちゃんと戻ってきますよ』

時間の止まっていた自分を助け出して、野生として生き始めた自分を様々な面で助けて。
そして姿を消したきり、ずっと戻ってこない二人目の保護者。
そして。


『本当に来るか、……迷わないか』

すぐ前まで自分とともに戦っていたはずで、小さな頃からよく見知っていて、だがその頃とはあまりに違う、ただその動作の端々に見知った彼女を覗かせる、第二のトレーナー。


(貴方まで、そんなことをするんですか)

責める対象が間違っていることを、彼はよく分かっていた。
ただそこ以外に、怒りとも悲しみとも憎悪ともつかない感情を向けられる矛先を思いつかなかっただけ。

(貴方まで)


「――僕を、置いて行くんですか!!」

誰にも吐き出せなかった叫びが故に、聞く者は誰もいなかった。
ただ、彼はそれでも構わなかった。
本当に聴いて欲しい人は、いつでも隣にいないのだから。
いなくなってから、初めて言いたくなることなのだから。

「あなたは置いてきぼりなの?」

唐突に高い声が割り込んだ。音としては高いが中身は特別なことのない、憐れみも同情も心配も嘲りも何も含まれていない。
朝ごはんに何を食べてきたの、と何の気なしに友人に訊くような、そんな口調。
声の主はミルラの目前に立つミミロップだった。
全体的に薄色をした体に、首に巻き付けた深紅のスカーフがよく目立つ。森の中にいるにはあまりに不釣り合いな小さなレジ袋を片腕にかけて、さらにその腕で何かを抱えて持っている。

「あ、危ないっ!」

止まり切れなかったミルラが、スライディングのように彼女に突っ込んだ。
彼女はそれに動じることもなく、受け止めるにはあまりに細い片腕を突き出す。

「えい」

赤い光が走った。
同時に、突然現れた不可視の壁に激突したミルラが反動で数歩後ろへ下がる。
ミミロップは気に留めず、腕の中に抱えた何かを見た。

「ひどいわ、そんなに乱暴にしたら割れちゃうじゃない」

本気で怒っているわけではない。定型文句として言ってみただけ、というような、やはりどこか感情のこもらない口調。
ただ、その腕に何か大切そうなものを持っていることだけが事実。

「す、すみません!……タマゴか何か、持っているんですか……?」

慌てて頭を下げたミルラは、ミミロップの腕の中を見てみようとする。
ミミロップは小さく笑い声を上げた。初めて、感情らしい感情の入った声を上げた。

「そうね、私にもわからないの。これが何か聞いて回っているんだけれど、あなたは何か分かる?何か、生まれそう?」

彼女が差し出したのは、紅い珠だった。
人間の手のひらより小さな真円形。表面に無数に入ったひびが光を乱反射して、むしろこの方が完全なものより美しいのではないかと思わせるような。
しかしその傷のせいで、ともすれば今にも崩れ去ってしまうのではないかと危惧させるような。
ただこれが何かと訊かれて、思い付く形容は珠以外に思いつかなかった。

「……すみません、僕には分かりません。どこかで見たような、という気はするんですが……」
「そう。わかったわ」

頷くと、ミミロップは珠を再び大事そうに抱えた。移動していく珠を、ゆっくりと目で追う。
見覚えはあるのに思い出せない。それなのに、このまま見送ることがひどく不安になる。
このまま行かせたら、二度と出会えない気がして。

「それじゃ」

そのままミミロップは背中を向け、森の獣道を歩いていく。
その姿よりもあの珠が妙に気にかかって、ミルラは考える前に声を上げていた。

「ま、待って……!」

ミミロップが振り返った。相変わらずその顔に特筆するほどの表情は浮かんでおらず、出される声も同様に。

「どうしたの」
「……それ、何処にあったんですか……?」

ミミロップは僅かに首を傾げて、呟く。

「私の、秘密の場所」

それだけ言うと彼女は去った。先程より足早に、そして小柄なその姿はすぐに背の高い茂みに紛れる。
追うでもなく探すでもなく、ミルラはいつまでもその場に立ち尽くしていた。

――――
・酷い薄幸ぶり
誰か彼に平穏をあげて下さい……(丸投げ
本当に何だこの薄幸ぶりは。

・弟君が好き勝手言ってる件
あれが真正彼の本音です。
言い方酷い部分はあれど、内心あんな感じ。

・で、結局生きてるの?
微妙です。
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2009年09月28日

Jubeatの再見

凛として咲く花の如くは何にでも入ってるなあ。

凛として咲く花の如くとか鬼帝の剣とかPOP STARとか風になりたいとかで2クレ。
D→C3へ順調に昇格。称号が面白い。
ボタンが堅くてポップンより突き指しそうだ。指プレイだからなおさら。


ソウルシルバー:やり直して今アサギの灯台に登ってます。近代化してて噴いた。もとからあったっけ?
ニックネームは困った時の世界の偉人。もちろん違うネタもある。

ミルラ(ベイリーフ♂)Lv23
ウィルバー(ピジョン♂)Lv22
ティー(ゴース♀)Lv23
テレーズ(モココ♀)Lv23
サイラ(ヌオー♂)Lv20
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2009年09月21日

戦利品

200909210150000.jpginアニメイト旭川(こいつは一体何をしに行ったのかと
ジャンルが偏ってるのは俺の趣味だから仕方がない

マグカップ(左上)
俺、これで飲むヨーグルト飲んでみるよ!
タオル(水色)
タオルってかもされやすいよね!
ファイル(『出陣!』)
別に使う予定はなかったんだが安くて可愛かった。
・カード×14枚(右下ちょっと切れてる)
べ、別に最初から買うつもりだったんじゃないからな。
この一番上の二枚を別パックで売ってる発売元が悪いんだからな!(帰れ
バッシュが相当童顔になっててびっくりだ。原作こんなんだっけ……?

ちなみにカード2パック(14枚)で1050円\(^o^)/
このジャンル、モノが異常に高いんですが正直この他にもやしもんとキノくらいしか食指の動くジャンルが売ってなかったという。
なんでミク総じて売ってないのだろう。ブラックロックシューターを俺は知らない。聴いたこと自体がない。(あの
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2009年09月18日

『朔日の夜のその後の蒼の』

『そっち、今何匹相手にしてんの!?』
「暗くて詳しい数はわからねェ、あいつら街灯全部ぶち壊しやがった!」
『奇遇だね、こっちもそうだ!』


――とある秋の、闇夜。


「まあこっちにゃアイツがいるからよ、……なあお前、何匹いるか」
「ヤミカラスにドンカラス……あれはダグトリオか?マタドガスもいるか、というか動いてるものを数えるの苦手だ」
「苦手もクソも無ェよ!こんな中でまともに見えるのなんざお前とポケモンくらいしか居ねェだろ!」


世界改革結社『ギンガ団』によるキッサキシティ強襲は


『あーちょっと?爆発音とか耳に痛いんだけど大丈夫?』
「『ヘドロばくだん』だ、……おい、聞こえてるか!?」
『ごめん今ちょっと、……姉さん大丈夫?エイト立ってる!?』
「リリン戻れ、……フロウス、ナイトヘッド!広範囲に張って相手を止めろ!」
「あぁッ勝手に俺のポケモンに命令しやがって!」
「嫌ならさっさとポケギア切れ!」


トレーナー側の僅かながらの劣勢の様相を呈しながら、ほぼ当初の目論見通りに進行していった――。


『ちょっと、まだ切らないでよ!本題まだなんだから!』
「長ェよ!そっちだって余裕なんか無ェだろ、さっさと話してくれ!」

戦況を見ながらラッドがポケギアに向けて怒鳴る。ピッチが冷めた目でそれを一瞥して、腰のボールへ手を伸ばす。

「ザック、轢け!」

投げられたモンスターボールが割れるや否や、茶色い球体がかなりの速度でポケモン達の中へ突撃していく。『ナイトヘッド』の幻覚に硬直していたダグトリオを一匹轢き潰すと、それを踏み台代わりに大きくはね上がって、低空に留まっていたマタドガスの脳天に突っ込んだ。
それを合図として幻覚が解け始めたらしく、正気に戻ったヤミカラスの一匹が『ナイトヘッド』を使っていたヤミラミに向けて飛んでいく。しかしヤミラミはまるで格闘ポケモンででもあるかのような華麗な動きでそれを受け流すと、地面に体を打ち付けたヤミカラスへ『かわらわり』を叩き込んだ。

『なんかさ、こいつら変じゃない?頭数ではどう見てもあっちが勝ってんじゃん、でも一気に攻めて全滅させてくるようなこと、してきた?』
「いや、無ェな。……そう考えると、どういうこった?」
『あくまでボクの考えなんだけどさ、こいつら、攻めるのが目的じゃないと思うんだ。どっちかってーと足止め優先的な』
「足止め?」
『そう、多分ボクらを市街地に居させるためにこれだけの戦力が割かれてる!で、ボクらが守らなきゃならないけど行けてない場所って言うと』
「……エイチ湖!」
『そういうこと!で、ボクらはこいつらの相手で手一杯だからさ、危ないってのは承知してるんだ、行ってきて!多分あんた達が一番速いんだ!』

ポケギアから響く懇願の声に、ラッドは全くためらわなかった。元から危険を承知で飛び込んできた少年が、こうしたことでためらうはずもなかった。
ただ彼がためらう要因があるとしたら、これがただの戦いではないことだった。だが、それはあまりにも小さなもので、ついに彼の思考を変えることはできなかった。

「……よし、行ってやる。一旦切るぞ!」
『わかった、何とかできたらボクたちも行くから!』

通話を切ったポケギアをポケットに突っ込むと、ラッドは声を張り上げる。

「おい、移動するぞ!」
「……エイチ湖?」

何匹ものヤミカラスを振り払うように両腕を振り回すザックをボールに戻すと、ピッチは再びヤミラミに『ナイトヘッド』を命じた。
標的を失ったヤミカラスの群れが、その場にないものを認めて喚き散らし、飛び回る。

「移動手段が、……ライトを貸してくれるなら」
「俺にはイクトがいるからな。ほら。上から状況教えてくれよ」

放られたボールから現れたフワライドはピッチを載せると大きく息を吸い込み、急速に膨らんで上昇していく。
その間にヤミラミを下がらせたラッドは、もうひとつのボールを握りしめる。

「……ここの建物、わりと石造りが多そうだから大丈夫だよな」

ヤミカラス達の中心に放られたボールから、焔が溢れた。その灯りを跳ね返すように、長い首と四肢が舞うように躍動する。角の先、尾の末端まで、舞妓の扇子のように流麗に焔が伝う。
その蹄が地を叩けば焔が残り、底からヤミカラス達を焼き払っていく。
跳躍してヤミカラス達の頭上を飛び越えれば、降り注ぐ火の粉が羽毛を焼いていく。
ギャロップが舞い終えた頃には、ヤミカラスは全て火の海に沈んでいた。

「……行くぞ、急いでくれ」

まだ熱いギャロップの体に飛び乗り、彼はその脚を進めさせた。
輝き続ける炎に背を向けて。その中の黒い陰から目を背けて。それを救いにくるトレーナーなどきっと居ないのだろうという推測を噛みしめて。








星明かりすらない闇色の空を、フワライドが横切っていく。その頭についた雲のような部分から、ピッチは静かに地上を見渡した。
森は見える。ただ、まだ人影は見えない。そもそもいかに夜目が利くとはいえ、自分はもともとの視力がいいという訳ではない。きっと後から来るはずのもう一人はそれをわかっていないのだろう。

『ピッチちゃん、何か来る!』

フワライドのその言葉に、彼女は顔を上げて辺りを見回した。フワライドの静かな飛行で出来上がる静寂に、確かな羽音が割って入っている。
ゴルバットが一匹、こちらをじっと伺っている。積極的に向かってくる様子はなく、むしろ視線をこちらに向けたまま遠ざかっている、と言う方が正しかった。
気付かれたか、と危惧したところに、トーンを抑えたフワライドの声。

『……何だか様子が変ね、どうする?追いかける?』
「いや、向かってこないなら無理に追いかけない。結果的にエイチ湖の方から遠ざかることもありそうだ」
『オッケー、それじゃこのまま進むわね』

フワライドの飛行速度は決して速くはない。その分音がなく気付かれる可能性は少ないのだが、先程の様子を見る限りその利点はあっさり消えてしまったと見ていいだろう。あのゴルバットが増援でも呼んでくるかもしれない。
ボールの隣につけたポケギアに、手を伸ばした。

「……もしもし」
『おう、お前今どの辺を飛んでる?』
「どの辺、て言われても。……お前の方が目立つだろ、今見回すからちょっと待ってろ」

暗い森の中で、ギャロップらしき炎がよく目立っていた。
今飛んでいる地点の少し後方、小さな光点が見える。

「……お前よりは前にいるみたいだ。ギャロップって意外と遅いのか?」
『ギャロップが走るには障害物が多すぎんだよ。それに俺が乗ってるのもあるからな。こいつが本気出したら俺なんか一瞬で消し炭になっちまう』
「まあ、人間の能力なんかたかが知れてるからな。ポケモンと比べたら」
『お前はそうじゃないだろ?』

一瞬で指が通話終了ボタンに伸びた。
少し押し込んだところで思い留まって指を離す。胸に込み上げる様々なものを圧し殺しながら、彼女は問いかけを無視して話を続けた。

「さっき、偵察みたいなゴルバットが通った。……きっともう気付かれてる。何か援軍でも来るのかもな」
『マジかよ!?……もし来たとしてよ、お前、何とかなんのか?』
「お前のフワライドの鍛え具合次第」
『そんなら大丈夫だ、ライトは俺が一番鍛えてるゴーストだからよ!』
「はいはい。……何かあったら教えるから切るなよ」

話している間にもキッサキの町は静かに遠ざかり、フワライドはキッサキ付近の森の三叉路上空を飛んでいた。
ここから高台に登った先が、エイチ湖。
普段は全く近づくこともないこの場所が、まるで壁のような威圧感をまとって鎮座している。彼女は、そう錯覚した。彼女に祈るべき神はいないが、しかし同時にこの湖の神が存在することは信じていた。
僅かに震えた心を、フワライドの叫びが現在へ引き戻す。

『何あれ、……速いッ!?』

顔を上げた彼女が四枚羽の一枚を視認したのと、振り下ろされたその羽がフワライドを打ち据えたのはほぼ同時だった。
フワライドの体が大きく傾いて、ピッチは必死でその体にしがみつく。

『大丈夫、ちゃんと掴まってる!?』
「気にするな!」

軽量ゆえに一撃だけでその体は大きく流され、クロバットとの間に距離が空く。にもかかわらず更なる一撃を加えようと間合いを詰めるクロバットに向け、フワライドは突風のような『あやしいかぜ』を吹き付けた。
向かい風に、進み来るクロバットの勢いが鈍る。

『どうした?増援か!?』
「そうだよ。何とかなるんだろう?」
『ライトなら保ってくれるさ!すぐ行くから振り落とされんなよ!』

戦闘の音を聞きつけたポケギアと短く会話を交わして、ピッチはフワライドのほぼ唯一の掴まりどころである雲を模した部分をしっかりと掴んだ。
一瞬遅れてクロバットの第二撃が入り、カウンター気味にフワライドの放ったシャドーボールの炸裂音。
フワライドとクロバットの相性は、全体的によくも悪くもない。防御に優れた前者と攻撃に優れた後者、優劣をはっきり決めるものがあるとしたら、それこそ鍛え具合だろう。
クロバットの三撃目を、フワライドは下部から生えた腕で受け止めた。そのまま、二度目の炸裂音。
クロバットはそのまま力を失い、落ちていく途中で数度羽ばたいて、森の中へ軟着陸していった。それを見届けたフワライドが、大きく息を吐く。

『……助かったわ、きっと後もう一回でも攻撃されたら倒れちゃってた』
「大丈夫か?」
『なんとか――』



彼女達の後ろを、風が一陣通り抜けた。
フワライドの体が、大きく傾いた。

「……あ?」

力を抜いていた手は、あっさりと掴んでいたものを手放した。
ピッチの体が、完全に宙に浮いた。
逆さまになった瞳が、フワライドの体を横一文字に斬り開いた傷を映し出した。
「な、ッ」

伸ばした手は、自身の体から出る空気で急速に吹き飛んでいくフワライドには届かなかった。
地に向かったもう片方の手から、ポケギアが滑り落ちた。
固く閉じた瞼の裏に、見えないはずの人影が見えた。

――このまま逝けるって思ってる?

聞こえるはずのない、甘ったるい子供の声が聞こえる。
恍惚めいた笑み、差し伸べられた手。
それらの全部が欺瞞だと、彼女はもう気付いているはずだった。

――前に言ったわ、ワタシ。

そしてどちらにしても逃れられないことも、また彼女は知っていた。
諦めとともに開いた蒼い瞳が、近づく地平を捉えた。

――アナタが困ったら、ワタシが助けてあげるって。ワタシの好きにさせてね、って。


墜落したポケギアが、破裂するように木っ端微塵になった。





――――
『少女の手はあまりに短く虚空は掴めない。ただその手を掴んだのは、【望まれざるもの】――紺碧の少女だった――』
どんなスタダとか言わないで。惑わしたのは星空じゃなくて虹の欠片です(帰れ

筆折ろうと思ったが、多分まだ続く。
ところで朔って新月でしたよね。(
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